親子の就活-環境-学校のパソコンに対する学生の本音
ガイダンスで、TOEICを申し込みましょ==と告知したところ、
多くの学生がその足で、コンピュータ室に足を運びました。
私がコンピュータ室に入ると、
学生たちの画面がずらっとTOEICの登録画面です。
ふと、振り返った学生が質問します。
「メールアドレスなんですけど、
携帯メールじゃ文字数制限があるからご遠慮くださいって書いてあって・・・」
「じゃあ、家のパソコンのアドレスは?」
「家にパソコン無いんです」
「・・・」
家にパソコンが無いと就活苦しいぞう、
さっきの講座でも、そうに言ったよね、と言いたいところ。
今日持っていないものは仕方がありません。
とにかくもここはひとまず我慢、我慢
今はTOEICの申込なのですから。
気を取り直して
「じゃあ、学校のメールアドレスは?
学生番号のアドレス、持っているでしょ」
「あれ、
学校のパソコンメールってあんまり見ないんですよね
==ははっ」
としゃぁしゃぁと、頭をかきながら開き直りました。
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これが、「大学のパソコン」への学生の本音の認識です。
大学が、パソコンルームをつくり、
全員にメールアドレスをつくって配ってくれているというのに、
「自分のもの」という意識は無いのです。
家にインターネット回線を引き、
自分の好きなメールアドレスを登録しているパソコンへの
愛着とはやはり違うのでしょうか。
学校のメールアドレスを見ていないということは、
せっかく登録した就職サイトから配信される企業情報も、
見ていない、ということになります。
これでは、就職活動に乗り遅れてしまいます。
ということは、
大学入学時に、大学にパソコンがあるから、大丈夫、と
聞いて安心していた神話は、こどもの中には、存在しない、のです。
就職活動は情報戦です。
パソコン、インターネット、PCメール、携帯電話、プリンタ、を
自宅にそろえることが、結局は
就職活動への「当事者意識」を醸成することにつながるのです。
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こらぁ。今なんて言った??
ははっじゃないでしょ。
見ない、じゃなくて、見なさい!!
リクナビやマイナビのメールはどこに飛んでいるの?
家にパソコンがないなら、学校のパソコンを使い倒すしかないんだからっ!
私の形相が怖かったのかでしょうか、すごすごと画面に向きあい
素直に、学校のメールアドレスを登録していました。
ああ、私も講座第2ラウンドをしてしまいました。
言い方がきつかったかな、でも、放っておけないんですよね。
無事TOEIC、申込できたかな、お金も払えたかな。
大人はいつも心配ばかりする役割です。
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